konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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北米横断-1

無事、縦断・横断旅行から帰ってまいりました。いやあ、土地も人も歴史も、アメリカ再発見連続の旅でした。

問題山積ながら、この国も捨てたものではない・・・いやむしろ、自分は古き良き日本を愛するのと同じくらいに、自由、平等、多様性、 独立自尊、というもともとのアメリカ精神も好きになれるのかも、と思ってしまった8日間。

<序盤>

ボストンを出発し、バージニアのRichmond、ノースカロライナ、サウスカロライナと南下。

Richmondは南北戦争の舞台。もろもろの戦場やら博物館やらを巡りながら、同行するアメリカ人友人のうんちくを聞く。 北部の人から見ればCivil Warだが南部の人にとっては国と国の戦争、歴史の語られ方はけっこう違うが、 彼らの見方も尊重しなければいけないのだ、とはNew Jerseyっ子・Jackの弁。

アメリカが一枚岩じゃないのは今も昔も一緒、としみじみ。一同の中では最年長(47歳)のJackは、 IT企業でずっとエンジニアとして働いたあと、長年の夢をかなえて最近脱サラし、ベンチャーを始めた。 MITの$100KビジネスプランコンペがSloanの学生たちと知り合ったきっかけ。VCからお金もついて、 旅の最中にもインドに雇ったソフトウェア開発のオフショア先にメールであれこれ指示を出したりしている。大陸横断しながら第二の人生の船出。 俺の人生は誰のものでもない、俺のものだ、と目を輝かせる。んー、いいなあそういうのも。

おんぼろ車に揺られていると。「あれっ。なんか、ガソリン臭くね?」・・・そう、 本旅行のためにcraiglistで調達した20年もの・走行距離もメーターが振り切れて既に計測不能の巨大フォード車はやっぱり曲者。 排気が漏れて車内に充満、なんかいい気分なのは、昼間から酔っ払ってるせいだけじゃなくて若干中毒気味なのかも、でもやっぱり、 ヤバいよなこれは。

IMGP0807

それ直せー。そう、我々MIT集団は諦めが悪いのだ。

・・・

無事直ったので、気を取り直してさらに南下。

一同の中で最年少のPatrickはメディアラボの学生。医学の道とデザイナーの道とで迷ったが、結局スイスの大学の医学部を出て、 でも医者にならずになぜだかMITメディアラボに来て、人体にやさしいデザインを盛り込んだ車および都市インフラの設計とか、 なんだか不思議な研究をやっている。JackのチームでWebシステムのインターフェースをデザインしたのも彼。 車窓の外を眺めて何やらスケッチしてたと思うと、振り返っておんぼろ車のシートの座り心地をあれやこれや尋ね、 僕の腰やら肩を押したり引いたりしては、椅子とシートベルトの最適設計について思いを巡らせる。 思考のスレッドが5本くらいパラレルで走ってそうな天才肌。ゆくゆく何がしたいんだい、と訊けば、そんなの決められない、 その時々に夢中になれることをやるだけだ、との答え。そういう生き方もいいよなあ。

気まぐれPatrickの性格は運転にもよく表れる。他の車も人もいないだだっ広い駐車場で、何を思ったか急減速、 ハンドル目いっぱい切って、急加速。

「!!」

なんかイヤーな音。しばらくガタガタ走って、エンジン停止。再起動せず、クラッチ踏み応えナシ。

「・・・・・。  死んだかな」

「・・・・・。」

「・・・・・。」

「あほー。この車、何年物かわかってんのか」

「ちょっとドリフトしたかっただけなんだよー。俺は悪くねー」

「どーすんだこれ、あほー」

「俺は悪くねー。Wholly shit、fucking shit」

・・・

さしものMIT集団も参って、近場の修理工場にレッカー移動して診てもらう。どうやらタイミングベルトが切れたらしい。 修理工のオヤジからは、2000ドルで直してやる、とのお言葉。それって、購入価格と同じじゃんか。

「あほー。あほー」

「これ、直してもまたすぐ壊れるんじゃねーの」

「俺もう金ねーよ。旅行やめて、飛行機でボストン帰るか」

「俺はぜったい大陸横断したい」

「あほー」

「おいコンサルタント、これどう解くよ」

・・・

「レンタカー1週間借りた方が安くね?」

「つうか、なんで最初からレンタカーにしなかったんよ」

「あほー」

「まあ冷静になれ。かかった金はサンクコストだ。旅行継続のコストと、旅行をやめる機会費用を比べるんだ」

「大陸横断ーー。」

・・・

夜通し議論。やっぱり、このオンボロで大陸横断は無理があったんだ。無茶な運転してなくても、いずれベルトは切れてただろう。もし、 高速道路の真ん中で切れてたらエライこと。駐車場で切れてよかった。でかしたPatrick、神様グッドジョブ。 そしてやっぱり大陸横断はレンタカーで続行。諦めたら負けなのだ。

そんな、無理やりだか前向きだかアメリカ的だかよく分からない合意形成がなされ、オンボロは廃車にすることに。 ナンバープレートとエンブレムを記念にもらって記念撮影。

IMGP0816

後腐れナシ、いやなことはすぐ忘れて、和気藹々と旅行は続く。

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