konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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KSG開始

どうもです。しばらく休止してましたが、ぼちぼち再開します。

マケドニアでの仕事は(PCが壊れつつも)大変満足いただいて無事終了、ボストンに帰ってきてケネディスクール(KSG:Harvard J.F.Kennedy School of Government)での新学期が始まりました。合計3年のMBA/MPA joing degree programで、ことし1年間はKSGにて、 来年はSloanとKSGで半年ずつ過ごし、2008年夏に両方修了の予定です。

さて、去年1年過ごしたMITはびっくり仰天連続の場所でしたが、KSGもなかなかおもしろい所です。

2006-09-25 002

これは先週開催された、セルビアの大統領とクロアチア大統領の対談、というイベント。バルカン半島の平和構築と経済発展に向けて、 みたいな物々しいお題で、マケドニア帰りの身としては興味津々。大統領のお二方は、仲が良いのか悪いのか、お互いつっこみまくりで、 笑いの絶えない会でした・・・。フォーラムイベントといって、えらい人を呼んできては、 こんな感じの講演会とかパネルを週2回くらいやっています。

クラスメートは、民間出身者と官業出身者がほどよく混ざった感じ。ふつうにコンサルやら投資銀行がいたかと思えば、軍人、途上国政府、 NGOからも大勢、たまにCIAやらFBIみたいな人もいます。(仕事内容はさっぱり教えてくれません)

取っている授業のひとつに、Technological Innovation and Developmental Policyというのがあります。経済発展に向けて途上国に産官学のイノベーションシステムをどう作るか、という問いかけから始まり、 日本や韓国、台湾の成長の経緯を読み解き、中国・インドの現状をさらい、アフリカや南米が援助に頼らずにどう力強く経済発展できるか考える、 という流れ。夏に徒手空拳でやったGSBの仕事を体系立てて振り返る機会でもあり、 去年MITでさんざんやった個別企業レベルのイノベーション戦略をマクロに見るとどうなるか、という頭の体操にもなります。

実に自分好みのお題で、発言せずにはいられない授業ですが、もう一人、毎回必ずしゃべるのが1年制のMid Career ProgramにいるFrederick氏。だいぶ年配で、目線の高い意見をいうなあと思っていたところ、 後で人に聞いたら去年までタンザニアの首相だったらしい。うーん。。。ファーストネームで気軽に呼んではいけない人だったか。

もう1つ、気に入っているのはPolitical Economy of Tradeという、いわゆる通商政策の授業。 経済学と政治学の理屈を3週間やり、あとはひたすらケース。上の授業とあわせると、技術革新に加えて関税やら補助金やら諸々の政策が、 更には資本市場と労働市場の特殊性が日本の製造業にとっていかに重要だったか、それなりに分かったつもりになれます。 これを教えているRobert Z. Lawrence教授は99-01年にクリントン政権の経済アドバイザーを務めた人物で、 WTOの交渉テーブルの向こうで日本の経産省をさんざん苦しめた張本人。このクラスを取っている日本人は4人おり、 自分以外の3人はみな経産省からの派遣。教室外の議論も含めて、今後が楽しみな授業。

この先生に限らず、教授陣にはアメリカ政府とKSGでの教職を行ったり来たりする人が多い(Revolving Doorといわれ、 共和党政権になると大量に戻ってくるので授業が充実するのだそうな)。クラスメートのバックグラウンドにびっくり、ということも多々あり。 ある授業のチームメイトは33歳の若さなのに去年までメキシコの国会議員だったり。 生まれ育ちに複雑な事情があってパスポートを5つ持ってる人がいたり。もう充分成功してるので仕事の骨休めにくる人、 官業が本業でしっかり学びに来る人、民間で儲けすぎて嫌気がさして世の中のために働きたくなった人、 パブリックセクターにキャリア転換したい人、諸々。自分は何だ、モラトリアム延長したい人、か。

KSGはKiss, Sex, Goodbyeだと言った人がいたが、それはともかく出会いに事欠かない環境ではある。 これだけ色んな人を集めて、自分が世の中に対して何ができるのか、を皆にひたすら考えさせる場を作っている。キャンパスの作りをみても、 建物に囲まれた広い中庭があり、フォーラムイベントが開催される講堂は昼間はカフェテリアになり、 講堂を囲んで上階に上がる階段脇には沢山の小さなミーティングスペースがあり、ところどころに人が集まる仕掛けが施されている。

民間の戦略を考えるコンサルタントとして、クライアントの事業環境に作用するForces at Workの構造を理解したい。 更にいうと日本の製造業が、個社レベルでは対処が難しい構造課題にどう立ち向かえるのかを広い視座から考えたい。 ここに来たもともとの理由は、そのあたりのテクニカルな問題意識だった。今期は取り敢えず、それに応えてくれそうな授業で固めている。 しかしなんというかもうちょっと、違うレベルで興味をそそる授業もたくさんある。マケドニアで夏を過ごしてみて、貧困、戦争、民族、宗教、 云々という行きずりの問題意識もある。覗いて回りたい。いろんな人と話したい。

幸い、いくつかの授業や集まりで騒がしく自己主張をしていると、ランチに誘ってくれる人がいたりメールが飛んできたりする。 パーティーやら飲み会も沢山ある。しかしこれがまた、Sloanのイベントとよくぶつかる。向こうの友達には昼間なかなか会わないので、 顔を出したくもなる。とはいえ勉強も、仕事で使った知識の使い回しでなんとかなったSloanの授業と違って全部ド素人の分野で、 それなりに準備が大変。今週は400ページのリーディングとProblem Setが2つと小ペーパーが1つ。 勝手プロジェクトも同時並行的に急展開を見せているし、、、うーむ。。。 ビジネスバックグラウンド無しでMBAに来た同級生達はこういう心境だったのね、と今更ながらに理解。ちょっと、 活動の優先順位を組みなおさないといかん。せめて英語が倍くらい速く読めたなら。

関係各位、返答が遅かったり仕事が抜けてたりですみません。なんとかペースを掴みつつある所ですので。

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コメント


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たまたまネットサーフィンしていたところ、このブログを発見しました。 一気に全部スキャンしましたが、とても知的好奇心をそそられる内容でおもしろかったです。ところで、質問ですが、私も同じようにdual degreeを目指しているのですが、二年を原則としているフルブライト的に問題はないのでしょうか?また、私は、アプライをb-school, MPA同時におこなう予定ですが、b-schoolに通いつつMPAにアプライするのは、受験時にダブルでアプライすることに比べて有利不利あるのでしょうか?

kaz | URL | 2006-10-09(Mon)21:58 [編集]


kazさん
おおっと。突っ込んだ質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、フルブライトは3年目はカバーしませんし、2年目の更新のときはちょっと手間がかかりました。
アプライの仕方については、アドミッションは各校それぞれが独立して判断するので有利不利は特段なさそうですが、たまに「最初は受からなかったけど、次の年にdualでアプライしたら合格した」という人もいます。出願書類の内容が充実する分多少有利なのかもしれません。

konpe | URL | 2006-10-10(Tue)22:41 [編集]


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