konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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06前半振り返り-メディアラボ

さて、1年目が終わりました(もう、終わってしばらく経ちますが)。ぼちぼち、振り返りの時期。

1年を通じていちばん力を入れた活動は、メディアラボ・スローン協業のセンサーネットプロジェクトだったように思う。

春学期の頭からスポンサーの方と膝詰めでプロジェクト設計、メンバーのリクルーティング、チーム結成とキックオフから始まって、 メディアラボの学生によるデバイス開発と並行してスローン側チームで社会科学寄りの知見の収集、商品コンセプト作り、 事業化に向けた課題の洗い出し、技術開発へのフィードバック等々を試行錯誤しながら進めてきたこのプロジェクト。

おりしも日本に戻ってくる前の週に、メディアラボのスポンサーを全世界から集めて研究成果をアップデートする一大イベント、 スポンサーミーティングを終えたところ。今回は発表する側として、日本からはるばる視察に訪れたスポンサーの方々への説明、 他スポンサーやMIT学内の研究グループ諸々を交えた意見交換、ポスターセッション、等々、よく働いた。

結果は上々で、今回のイベントの目玉ともいえるほど注目を集めることになる。自分でもびっくり。

1)スポンサーの反応

大手電機メーカー某社から訪れた研究所長さんが本プロジェクトのザ・クライアント。先のイベントでは、最終レポートとプレゼン、 その後の討議にたいへん満足いただき、めでたくメディアラボへのスポンサー継続と同社からの常駐メンバーの滞在延長を決定。イベント最終日、 彼が他の全スポンサーに対してこのプロジェクトをプレゼンするセッションがあったが、開口一番から 「スローンのメンバーは我々の当初の期待を大きく上回る仕事をしてくれました・・・」と、身に余るお褒めの言葉。なお、 あとで知ったところによれば、このプロジェクトは現地でやってる当人達が知らないうちに、 同社社内で社長直轄の優先R&D課題になってしまったとのこと。これはますます身が入る。

2)継続・発展に向けた次のステップ

イベント期間中、他スポンサー、メディアラボおよびスローンの教授陣と数々のミーティングを経て、いくつもの共同研究の話に発展。 コンセプト作り、初期のアプリケーションの概要設計が今学期までに一巡したので、 秋以降はパートナーを巻き込んで実機プロトタイプを用いた実験、データ収集とコンセプト検証のフェーズに入る。共同研究の相手には、 グローバルな通信機器メーカー、日本でも組織論方面の著書が売れて名の知れたスローンの教授、などが含まれる。 皆が協力を申し出てくれるのはひとえに、スポンサー某社が持ち込んでくれた要素技術と着眼点の筋が良いため。

3)メディアラボ内での新しい動き

運営資金を100%、スポンサーからの外部資金でまかなうメディアラボにとって、 スポンサーがラボの研究成果を何らかの形で事業化し投資回収ができることはとても重要。そういう背景もあって、 スローンと協力して事業化検討を行った今回のプロジェクトは、ラボがスポンサーへの満足度を高めるための新しいアプローチとして注目された。 これまでの成功を受けて、この春からラボの新所長に就任したフランク・モス(ニコラス・ネグロポンテ、ウォルター・ ベンダーの跡を継ぐ3代目所長)は、今回のスポンサー・ミーティングを締めくくるプレゼンテーション「Future direction for the Media Lab」の中でメディアラボ・スローンの協業をMIT内コラボレーションの3大柱のひとつとして強調。 ちなみに他の2つは100ドルPCとLTF(Living the Future:MITキャンパス内の無線インフラ、 各種サービスプラットフォームで21世紀版のProject Athenaを目指す)。並べられると恐れ多いが、やはり身が入る。

4)スローン側の新しい動き

スローン側でも、 こうしたプロジェクトを通じたマーケティングなりストラテジーなりの実践は他のビジネススクールにはないMITならではの教育機会、 ということで一部教授陣が着目。今回は学生がゲリラ的にやったメディアラボ・スローン・ スポンサー3者協業を来学期から正式に単位もつくスローンの授業にして、ファカルティアドバイザーもつけて参加スポンサーを増やそう、 という話がにわかに持ち上がった。新学期がはじまる9月に履修者を集めてプロジェクトを開始するなら、 残された3ヶ月弱で参加スポンサーを集め、プロジェクト内容、期待成果やアプローチを固めておかないといけない。 いつの間にか運営側に引っ張り込まれて、「今回の成功要因をどう再現するか」云々の議論にリモートから参加中。これはこれで勉強になる。

* * *

1学期間のプロジェクト、および嵐のように過ぎたスポンサーミーティングの1週間を終えて、ようやく一息つきながら考えてみる。 必修科目と酒盛りに明け暮れた先学期と比べて、今学期は格段に知的刺激があった。選択科目もさることながら、 プロジェクトで新しいものを作っている手応え、があった。やっぱり、こうでないと・・・仕事を離れても、 こういうのがないと生きていけない体になってしまったらしい。

さて、良いスタートを切ったけれど、本番は来学期から。課題も山積。夏の間にどこまで仕込めるか、 マケドニアでも引き続き考えてきます。

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