konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

ロボット続き、宇宙その他

せめて週1で更新、と思ってましたが、そろそろ追いつかなくなってきた。毎度のことながら、忘れないうちにまとめ書き。

先々週末:ボストン日本人研究者交流会

日本人による日本人のための講演会シリーズで、今回は「ビジネスとしてのロボット」というお題目で自分が発表。ボストン近辺の学生・ 研究者(Harvard、MIT、BUその他)50人弱が集まり、なかなか盛況。最近の趣味的問題意識「この先20年で、 民生ロボットを自動車・家電に次ぐ日本の基幹産業に仕立てるにはどうしたらよいか?」を考えるにあたり、今見えている「技術」「政策」 をふまえて「企業がとりうる戦略」を展望するという内容。

参加者の中には、純粋アカデミアのロボット工学の方、政府から派遣でHarvardに来ている産業政策関連の方、 ロボットも手掛ける大手メーカーからMITに来ている研究員の方など業界関係者一同がうまく混ざっていて、狙い通りに議論が盛り上がる。 1時間のつもりで準備したプレゼンが質疑応答ふくめて2時間の長丁場に。ロボット自体の話もさることながら、関連技術・ 関連業界について昔仕事でやった目ウロコ系分析がウケる。夜の飲み会で色んな研究の話を聞くのも楽しい。

先週末:ラボツアー

研究者交流会後の飲み会での「今度ラボ見せてくださいよ」話が発展し、MITのラボをいくつか巡るツアーを企画していただくことに。 宇宙物理のLIGO ラボ、脳神経と記憶・学習を研究している利根川進先生のPicowerラボを見学。

サイズ変更PB125467

利根川研にて、ショウジョウバエの遺伝子を追う研究室。整然と並ぶ試験管でハエを飼育していて、 ちょっぴり逃げ出したハエがあたりを飛んでいる。「ちゃんと衛生管理してるのでキレイですよ」って、うーん。

サイズ変更PB110138

宇宙物理。これはブラックホールの衝突から発生する重力波を観測するためのレーザー装置で、 南北方向と東西方向での光の到達速度のわずかなズレから時空の歪みを見つけるというもの。僕も相対論を読みふけった時期があったなあ。

一見派手な研究成果もみな、気の遠くなるような地道な作業と思索があってこそ。宇宙物理のラボでは、 20年前に設計された計測装置の精度をひたすら上げ続けて未だ時空の歪みを見つけるには至っていないが、 今年になって理論上の目標精度を達成。観測に成功すれば間違いなくノーベル賞ものだとか。 商売の世界のせっかちな時間軸に染まってしまった者としては、素直に驚嘆、賞賛。

今週末:RoboNight

これはキャンパス外れにあるMIT Museumを貸し切り、MIT全学のロボット関係者・ マサチューセッツ周辺ロボット関連企業を招待して盛大なパーティー兼デモ大会をやろうというイベントで、 ロボット好きのスローン学生数名とメディアラボの同志とで主催しているもの。

いま、ロボット工学分野におけるMITの評価は全米で3位(1位カーネギーメロン、2位スタンフォード)。10年前はLeg Labを始め最先端を走っていたものの、バイオやナノテクに比重が移った今、ロボット関係者は機械工学、電気工学・コンピュータサイエンス、 メディアラボ、航空宇宙、海洋工学などなど各分野に散らばって誰が何をやっているかも互いによく知らないという状況。一方、 iRobotをはじめ有力ロボット企業は周りにたくさんあるし、 何社かの日本メーカーも最近ロボットについてMITとの連携を強めようとしている。いっちょ盛り立てようじゃないか、 あわよくばここからスタートアップとか生まれないか、という、いかにもMBA学生な発想から企画がはじまっている。

MITのロボット研究者洗い出しから始まり、教授への参加依頼、ラボでのポスター貼り、 会場下見やらデモのセットアップやらに駆け回る日々。明後日が本番なのに準備完了した感は全くないが、 仕事上どたんばの追い込みにすっかり慣れてしまって切迫感沸かず。いいのか悪いのか。

 


 

この先、ロボット以外にも数件進行中で、いい具合に仕事的趣味活動が加速してきた感じ。勉強の優先度は落ちてきているが、 基礎科目のうちはまあ良いとしよう。科目によっては「秋学期に課される宿題9回のうち、出来が良いもの5回ぶんだけ成績評価の対象にする」 なんてのもあり、5回出した後は宿題やめてしまってたりする。

今日も宿題はパス、と言ったときのチームメイト(ブラジル人)の言葉「Hey Naoto... Have you become a Brazilian?」 ・・・不覚にも大ウケ。日本人には、これに相当する自虐ネタはないものだろうか??

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

重力波!懐かしい… ひたすら超新星爆発などの起こるのを待ち続けるのだらうか。
「成功すれば確実にノーベル賞」って皆さんおっしゃるけど、重力波の研究室って世界に最低4つはあるはず。本当にもらえるんでしょうか。
発表はいかがでしたか?konpe様の発表もさることながら、きていらした皆様の反応とかも知りたいです。
産業における基幹技術の標準化とかまで話は及びました??

Yukari | URL | 2005-11-29(Tue)04:04 [編集]


おー。渋いコメント有り難う。
4つもあったとは。お金出してくれるのは国くらい、と聞きましたが、これ系の(金かかる・気が長い・商売とは関係ない)科学を支えられる国がまだ世界に4つ位はある、と考えていいのかな。4つというのははたして良い数字?
発表は思いのほか好評で、来られなかった人のために明日、第二回を催すことに・・。主要トピックは、
1) キー部品の機能分化・統合化のダイナミズム...例:自動車向けビジョンセンサ
2) 基幹技術の標準化の可否・是非と産業構造への意味合い...例:組み込みシステム
3) サプライヤ・アセンブラのR&D投資負担配分に見るイノベーションの構造...例:自動車業界
4) 不確実性下でのマーケティング...例:i*3(iPod・i-mode・iRobot)、Envision Method
やはり2) の議論が一番盛り上がった気が。政府がどこまでやれるか(やるべきか)、ロボット産業ではどの企業がリーダーになりうるか(なるべきか)、あたりが主な論点。
業界構造論議のあと、某電機メーカーの方が「うちみたいな会社にいたら、一生楽しい思いができない気がしてきた」と悲しい目をされていたのが印象的でした・・・。

konpe | URL | 2005-11-29(Tue)04:55 [編集]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。