konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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「ハネムーン」後

ビジネススクールの授業が今週から始まり、アッという間に1週間が過ぎた。

授業といっても最初の2週間はCCW(Communication and Culture Workshop)といって、 英語に不慣れな留学生がケースディスカッションやプレゼンを練習するための補習みたいなコース。参加してるのは全部で70人くらい、 クラスは午前中だけでそれほど重い宿題もない。とはいえ、自分は英語も皆より格段に下手だし、順調な滑り出しとは言い難い。 まだまだ適応できてない気がする。

例によって耳学問だが、異文化適応には6つくらいのステージがあるのだという。

?「ハネムーン」。見るもの全てが新しく、なんでもやたらと感動しちゃう時期。

?「初期カルチャーショック」。順応できなくて、何をやるのも面倒だったりイライラしたりする時期。

?「表層的適応」。言葉くらいは分かるようになって、「ここでも何とかやっていけるかも」、と思い始めたり、人によっては 「自分はスゴイ」とか勘違いしちゃう時期。

?「憂鬱・孤独」。根本的な信条の違い、考え方の違いにハマって苦しむ時期。

?「再起・反抗」。異質なものを理解した上で、やたらと反発を覚え、当り散らしてしまう反抗期のような時期。

?「自律」。ようやく人間関係にもゆとりが生まれる時期。

この6段階が、人によって早く進んだりゆっくりだったり、途中で止まったままだったりするんだそうな。さて自分はどこかというと、? 「ハネムーン」からだんだん?の「初期カルチャーショック」に片足つっこみ始めた時期、という気がする。

はじめてこちらに来た頃、自転車盗まれたら確かに腹は立ったけれど、なんだか新鮮でもあったというのが?のオメデタサ。そうそう、 NYからボストンに戻ってきたら、僕のいない間に寮の部屋にネズミが出て食べ物が荒らされていた。 ルームメイトのEid君は血相変えて騒いでいたが、僕にはこれまた面白かった。ハシが転がっても可笑しい時期だった。

ところが今週からSloanのオリエンテーションが始まると、?の苦労もだんだん見え始めた気がする・・・。

【人の名前が覚えにくい】

これから2年間付き合うクラスメートの連中。顔と名前くらい早く一致させたいと思うのだけれど、 70人いっぺんに覚えようとするとやっぱり大変。エンリケ・ゴンザレス・カンピュザーノやらジュアン・フランシスコ・ベネデット・ エブレンやら、スペイン語圏の名前がやたら長いというのはまだマシで、字面をみてもどうにも発音できない、 聞いてもマネできない東欧とか東南アジアあたりが特に困る。

みんなそれなりに呼びやすいニックネームもあって、Rodrigoが「Rodと呼んでくれ」と言ってくれたりするのは有難いが、 中国人で「Jasonと呼んでくれ」みたいに本名とニックネームが全然対応しないのも困る。また、 名前は分かるんだけど中国人のつもりで話してたら台湾人だった、みたいのも、気まずいことこの上ない。そんな訳で毎日、 授業の予習もそこそこに、名前の復習ばかりしていた。

とはいえ、他国の皆には日本人の名前も難しいらしい。ダイスケを「ダイスキ!」と呼ぶ教授。日本人には妙にウケ、 皆は不思議な顔をする。僕はナオトだと何度言っても「ネオト?」「ナオートゥー?」。しょうがないので「ナオ」で通すことにした。「now? 」・・・ちょっと違うけどまあよかろう。再来週からはここにアメリカ人学生も合流して300人くらいになるのだろうか。 楽しみでもあり不安でもある。

【議論でまともな貢献がしにくい】

分かってはいたけど、やっぱり英語が下手というハンデはきつい。レクチャーを聴いてなんとか理解する、 というだけで脳みその80%くらい使ってしまう。メモを取り始めると耳からはもう入ってこなくなるし、 自分の考えをまとめながら議論となると、言葉が思考についてこなくてバカみたいな発言しかできない。なまじ、 話されている中身自体にはそれなりに土地勘もあるだけに、口惜しい。

MBAの学生の間では、 コンサルティング会社から来たヤツは論点を整理して議論をリードしたりプレゼン資料に落としたりするのが上手いはず、 とそれなりに一目置かれる。これは結構なプレッシャー。

また、Sloanにはコンサル出身者が予想以上に多く、このCCWに参加している70人中、マッキンゼーが7~8人、 BCGが3~4人はいる。ただ聞いてみると、経験年数は皆2年くらいで、これはほとんどの国で、 新卒で入社したアナリストはアソシエートに上がる前に一度外に出す、という方針を取っているため。そんな中で、 新卒で入ってMBAや他社勤務を経ずにアソシエート、マネージャーになるという東京オフィスの仕組みは例外的で、「5年もいた」 なんて言うとこれまたチームの面々からあらぬ期待を持たれてしまう。ロクに応えられず、申し訳ない・・・。こればっかりは、 気後れしないで議論に食らいついて、英語を叩き直すしかないのだろう。

【夢を共有しにくい】

これは、個人のバックグラウンドとか興味分野からくるミクロな違いと、 出身国の経済力とか職業観からくるマクロな違いの両方の理由がありそう。

前者については、同じMITでもメインキャンパスの連中が言う「ロボットを作りたい」「リニアモーターカーを作りたい」、 あるいは人の自然に対する理解を変えたいとか、人類の知識の総和を増やしたいとか、そんなセリフに共感して盛り上がることができたけれど、 ビジネススクールのクラスメートが言う「マネージメントに就きたい」「マーケティングをやりたい」「起業したい」 はまだイマイチ心に響いてこない。きっとまだ留学を知的モラトリアムだと思っていて帰る場所もある自分と、 背水の陣を敷いて真面目にキャリアを考え抜いている彼らとのギャップなのかもしれない。

でもそれを差し引いても超えがたい、後者のマクロな違いがあるという気もする。もちろん人によるだろうけど、 例えば南米あたりの連中が言う「つきたい職業」の背後には、「今よりお金が稼げる仕事」という考えばかりが見えて、 世の中にどんな影響を与えたいとか、自分の国のこんなところを世界にもっと知らしめたいとか、 僕のアタマに浮かんでくる理念めいた話は通じる気がしない。日本では想像もつかない格差の壁を破って成功することを夢見る彼らから見ると、 僕は裕福な国で育って、しかも年不相応に高い給料が出る会社に勤めながら金にもならない夢を悠長に語る、世間知らずなのだろうか?  まだ知り合ったばかりだし、つたない英語で浅い話しかできてないからかもしれないが、このままだと寂しい。 友達を超えた同志をここでも作りたい。

当面こんな調子で苦労しそうだけれど、こっちにいる間に?の「自律」まで行けるのだろうか?  英語で苦労するのはせめて最初の半年くらいにしたい。

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コメント


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自分の「夢」を大切にしながらも、Sloanの友人(同志)の「夢」に触れたり、「夢」をぶつけあうことで自分にとって最高の「夢」をこの2年間で作り上げれたら、と思っています。これからお互い楽しみですね!
(といっても、まずはラテン人のマシンガントーク対策を考えねば、、、。彼らにやられっぱなしな僕、、、。)

nori | URL | 2005-08-19(Fri)07:14 [編集]


nori,
御意です。ぜひ楽しみまくりましょう。
今週の僕のラテン人対策としては
?月・水の夕方、サッカーの練習でstudent center近辺に出没するので飛び入り参加、あるいは練習後の飲みでテキーラに付き合ってみる
?練習にまで出なくても、キャプテン翼ネタを振ると乗ってくる
?スペイン語圏なら「ママ シ~タ~」と呼びかけてみる(男性陣には喜ばれ、女性陣には怒られます)

konpe | URL | 2005-08-19(Fri)08:38 [編集]


ラテン人対策、
?のサッカー、この前試しました。彼らのサッカー上手さにまたヤラレタ感、、、。酒で勝負かな?
?、?はまだですが、「ママ シ~タ~」、試してみます。

nori | URL | 2005-08-28(Sun)04:33 [編集]


酒だと、確実に返り討ちに遭います・・・。和風サンバvs本場サンバで、チームワーク勝負に持ち込むが吉。ビバ☆サンバ!

konpe | URL | 2005-08-28(Sun)16:26 [編集]


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