konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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シリア

レバノンをしばし離れ、隣国シリアを訪問。いよいよ、悪の枢軸扱いされてるダークサイドに潜入であります。

IMGP1018-1

モスク見学の際は女子はイスラムの教えで体と髪を隠さないといけないので、こういう衣装をつけます。。。というか、一同大はしゃぎ。

BasharAlAssad

シリア訪問の目玉はもちろん、バッシャール・アル=アサド大統領。日本語wikiによれば 「米紙ワシントンポストの週刊誌『パレード』の『世界最悪の独裁者』ランキングにて第12位」とのこと。

IMGP1036

先導車と護衛に守られながら、重そうな自動扉の先のなんだか仰々しいお屋敷にお連れ頂きます。

20080528

大統領は英語も流暢で、多少レトリックも混じっていた感はあれど、率直に語ってくれた印象。レバノンとの関係、アメリカとの関係、 中東和平の見通し、国際社会に開かれた国造りに向けてのステップ、等々について、質疑応答を含めて3時間もの間、言いたい放題・ 聞きたい放題でみっちりお付き合いいただきました。会見の模様はシリアの現地紙に載った模様 (書いてあることはさっぱり分からないけど・・・アラビア語の分かる方、ぜひ教えてください)。

*  *  *

コソボやらレバノンやら、ややこしいことになっている国を勉強していると、ちょっとづつではあるが問題のパターン認識能力というか、 背後にある世界の事情についての土地勘がついてきた感がある。国際関係論のジョセフ・ナイ先生は、国内、地域、 世界の3重の視点で把握しなさいと言っていた。レバノン周囲の地域単位では言うまでもなく、イスラエルと周辺アラブ諸国との対立・ なかなか和平交渉が進まないパレスチナ問題、という文脈で、レバノンのヒズボラとか、 パレスチナのハマスがイランやシリアの支援を受けて武装化し、イスラエルと衝突を繰り返すという構造になっている。もう一歩引いて見ると、 イスラエルを全面支援しつつ反イスラエルの中心にいるイランに今にも喧嘩を売るかもしれないアメリカ (wiki参考)と、イラン周辺で部分的に協力体制を築きつつあるロシア、中国、インドなど (ちょっと憶測っぽい箇所もあるけど参考記事)との対決の構図。そんな諸々の挟間で、 ただでさえ国内でも各宗教・宗派・地域に分かれて政治体制がぐちゃぐちゃなところにイスラエルやらシリアやらが散々介入し、 代理戦争の舞台になってきたのがレバノンだった。

シリアは、引き続きヒズボラを支援してレバノンを対イスラエルの防波堤として使い続けるのか、 イスラエルとの和平への道を独自に歩むのか(これまた参考記事)、と思っていた矢先に先々週 (訪問直前)のレバノンの危機があり、問題解決に向けたドーハでの交渉があり、 ヒズボラがアメリカ寄りの現政権に対して幾分有利な条件で合意がなされ、リアルタイムで色んなプロセスが進んでいる。 アサド大統領との3時間一本勝負からは、知っていたこと、意外だったこと、そりゃ口だけなんじゃないかと思うこと、 もろもろ含めて結構な情報量。あんまりややこしいので何が真実やらよく分からなかったりもして、 処理するのにもうちょっと時間が必要そうです。

ざっくり印象だけを書くと、シリアはイランよりずっと穏健なのに、一緒くたにアメリカに嫌われて大変な思いをしている様子 (そういう印象を与えるために、アメリカの大学の使節団をここまで手厚くもてなすのだという気もするが)。 コンサルティング某M社と一緒に国の戦略を考えようとしていたら、米国政府から文句がついてM社が引いちゃった、という話も。うーん。

最大の鬼門、ヒズボラ訪問を控えて、卒業旅行はまだ続く。。。

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コメント


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非常に興味深い記事です。
このような記事が、日本語で書かれていることに感謝致します。
この地域のことは日本には(日本のメディアは)限定的な記事しか入ってきませんが、地理的に遠いとはいえ日本にとっても無視できない問題なので、世界への窓の役割を果たすメディアが必要であると強く感じます。
卒業してもずっとブログを続けていただきたいです。

平山 | URL | 2008-06-02(Mon)15:59 [編集]


コメントありがとうございます!
自分にとってもまったく勉強不足でしたが、この旅行がよい機会になりました。日本にとっては地理的には遠いけれど、エネルギー外交的には生命線ですよね。イランも含めて。

konpe | URL | 2008-06-03(Tue)07:25 [編集]


はじめまして。
年末にシリアを旅行して以来、シリア、特にアサド大統領に興味を持っています。今回もネットでいろいろ検索していて、このブログに辿り着きました。
たいへん興味深かったです!
大学生との会談というニュースはアサド大統領ネットで知っていましたが、その中に日本の方がいらっしゃったとは!
是非会談の内容、ご感想等を、時期は遅くなっても構いませんので、またレポートして下さい。
シリアにしてもイランやリビアも、実際に行ってみると、治安はいいし、日本で行く前に想像していたのとは大違い… 日本はアメリカ寄りの情報しか入って来ていない感じですね。

ぴんてん | URL | 2008-06-09(Mon)11:36 [編集]


英語ですが、友人がけっこう詳細にレポートしてくれてます。たぶんどの媒体情報よりも微妙なニュアンスを含んだ、レバノンおよびアサド大統領の瞬間描写だと思います:
http://turcopolier.typepad.com/sic_semper_tyrannis/2008/06/a-visit-to-the.html" rel="nofollow">http://turcopolier.typepad.com/sic_semper_tyrannis/2008/06/a-visit-to-the.html

konpe | URL | 2008-06-10(Tue)14:49 [編集]


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