konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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初パレスチナ

序盤から怒涛の展開をみせるレバノン旅行、今日は国内最大のパレスチナ難民キャンプを訪問。

16カ所もあるパレスチナ自治区といい南部(ヒズボラの拠点)といい、 レバノンにはいわゆる中央政府のコントロールがまったく及ばない地域が沢山ある。もちろん観光客が勝手に入れるようなところではない。 然るべき人たちにきちんと話をつけて、護衛付きで立ち入るような場所だ。

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どんな境遇にあっても子供たちは元気で健気。

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キャンプ内の小学校を見学させてもらう。お絵描きの時間かな。

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むむっ。なんか、怖そうな人とか、物騒なものとか描いてる?

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泣いてる。。。フキダシにはアラビア語で、「エルサレムに帰りたい」

*  *  *

イスラエルの建国に伴って大量に発生したパレスチナ難民がレバノンをはじめ近隣諸国に流れ込み、次いでヨルダン等、 あからさまな迫害政策をとった国からレバノンに更に難民がやってきて、 更にはレバノン国内でのパレスチナ系とキリスト教系の対立が引き金になって内戦が起き、 虐殺を逃れて難民キャンプから避難する二重難民が大量に発生、、といった経緯が、 近隣諸国や西洋大国の介入とあわせてレバノン国内の混乱に益々拍車をかけている。

パレスチナにしてもヒズボラやシリア、イラン等との関係にしても、違った立場のものの見方に触れるにつれ、 日本の報道だけを通じて世界を知ることがいかにむずかしいかを痛感する。日本の見方は、基本的にイスラエル寄り・ シリアやヒズボラは悪の枢軸ということになるアメリカに沿っていることがやっぱり多い。逆から見れば、 それはそれなりに真っ当な主張をしていることもあるし、どっちの見方も、いろんな前提条件を所与としたり、 ある思考の枠組みを当てはめてはじめて正しいのであって、誰もが受け入れる真実も正解もない(あったらとうに問題解決してるはず)。

慣れた見方とは逆の見方も含めて正確に理解しているとはとてもいえないし、政治的にちょっとあれな内容も多分に含むので、 見聞きして考えたことは敢えて書かない。けれど、こんな歳の子供にこんな悲しい絵をかかせてしまう状況は決してあってはならないと強く思う。 子供のお絵描きって心の中にあることの鏡ですよね。こんな絵を描く子供達が、すすんで自爆テロする戦士になってゆくのが今日の世界。 問題なのは宗教や宗派の違いじゃなく、過激派や急進派の存在であって、それらを生むのは貧困にほかならない。貧困を生み増幅させているのは、 学校で散々勉強してきたとおり、世界の経済運営と安全保障の現実、一部の国の政治事情、 集団の理想を形成し現実への適応作業を困難にするアイデンティティ、ほか諸々で、自分もまちがいなく、今の構造の恩恵を被り、 問題を維持している側の一員だ。

過密状態のキャンプから出ることも許されない住人たちにとって、見物に来た外国人は世界との稀少な接点。大喜びして話しかけてきては、 イスラエルは嫌いだけど日本は好きだといって「コンニチワー、サヨウナラー」と叫んでくれる。 同様に貧しい多くの国と決定的に違った点として、パレスチナの子供達は決して物乞いをしなかった。規律が行き届いた誇り高い人達なのだろう。 かわりに「メールアドレス教えてよ」なんていってくる。もちろん喜んで。こんな所にいて、こんな世界観に閉じ込められていても (いるからこそ?)彼らは世界とつながりたいのだ。

眉間にしわ寄せて大量に読み物してはじめて分かったことが沢山あったのと同様に、フィールドに出て見て触って話して聞いて感じて、 はじめて分かることもやっぱりある。思い返せば、マケドニアにしろコソボにしろ、 バルカン地域にそれなりに力を入れるための頭のスイッチが入ったのは、ロマ人の子供たちとの出会いの時だった。 遠い世界の出来事が自分の問題になってしまう瞬間には、子供が絡むことが多いのかもしれない。 今日見たものがこの先の自分の活動にどう反映されていくのかは分からないけれど、きっと忘れないし忘れられないと思う。

卒業旅行はまだまだ続く・・・。

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