konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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ベイルート到着

日本を「平和ボケ」とよぶのが適切かどうかわからないが、「戦争ボケ」というのがあるとしたらこの国ではあるまいか、 と思ってしまうのがレバノン。行きたいなあと思ってて、やっと行けると思っていた矢先、あれよあれよという間に内戦寸前になってしまい、 諦めかけていたら出発とほぼ同時に事態が好転したのでやっぱり来ることにした。 ケネディスクールのクラスメート40名程で、若干過激な卒業旅行。

lebanon

コソボの時もそうだったけど、ここでも期せずして歴史の転換点に遭遇。「この国にしては奇跡のように平和だ」 といっては毎晩パーティーしているけど、じつは内戦中もベイルートを離れて山岳地に隠れてやっぱりパーティーしてた・・・ レバノン人はそんな連中である。

世界がちょっとは身近に感じられた気がしたこの3年間で、いちばん心理的に遠かったのが中東だった。 寮の最初のルームメイトのレバノン人から戦争の話を聞き、イスラエルによる空爆の実況中継メールをうけとっても、 歴史も現状の対立構造も、背後にある大国の利害会計も何も知らない自分にはまだまだ遠い世界のままだった。

縁あって、ハイフェッツ授業のTA、ディーン・ウィリアムズのTAでレバノン人ふたりを担当し、 突っ込んだ話を浴びているうちにちょっとは事情に詳しくなってくる。古くはフェニキア人の発祥の地で、十字軍やらオスマン・ トルコやらフランスやらに占領され、独立してからはキリスト教徒とイスラム教徒が政権を折半する世界にも稀な体制ができ、近所の騒動 (イスラエル対パレスチナ、イスラエル対シリア・イラン、アメリカ対イラク、等々)にさんざん揉まれ、、、

観光資源も物流拠点としての立地も人の気質も素晴らしいのに、ここ40年くらいまともな平和を経験していない、なんとも因果な国である。

IMGP0988

アラビア語のキリスト教徒ってめずらしいですよね? ・・・他にあるのかな。しってる方おしえてください。

今回の騒動の経緯は日本語の記事を読んでもなんのことやら分からないのだが、どうやらこういうことのよう。 ヒズボラの携帯電話網って対イスラエルにそんなに大事なのね、、、とか。企画者のレバノン人ふたりはなんだか偉い家柄 (昔の総理大臣のお孫さんとか、なんとか大臣の娘さんとか)で、ハーバードからの使節団というふれこみで国中の偉い人(ヒズボラ含む) に加えてシリアの大統領までアポを入れてくれていた。停戦合意のためにみんなドーハに出払ってしまっていて、これまた諦めかけていた。 こちらも、到着とほぼ同時に話し合いが決着し、みんな戻ってきてどうやら会えることに。

ややこしいことを沢山考える旅になりそうです。またぼちぼち書きます。

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コメント


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 MECEという言葉を叩き込んでやりたくなるほどに整理されないパーティー(党派)のジャングルというか、米軍とIDFを史上最も険悪な関係に陥らせた蟻地獄というか、その中に分け入るのが卒業旅行とは…。レーガン政権のレバノン介入で論文を書いたことがある身としては、非常に応援したくなります。
 それにしても、アサドに会えるというのは羨ましいですね。昔の総理大臣のお孫さんというレバノン人の方も、あるいはジェマイエル家の血族か何かなのでしょうか。いずれにせよ、ご無事に帰られますように、そして豊かな旅になりますように、今日も平和に朝を迎えた日本からお祈りしています。

rm | URL | 2008-05-24(Sat)07:41 [編集]


rmさま
なかなか玄人なコメントをありがとうございます。むしろ世界はMECEで切れない、という若手コンサルタントの最初の重要な学びの好例です。
確かにアサドは普段けっして人に会わないとのことで、とても楽しみです。アメリカ人で政治的野心のある人は後々何があるか分からないので(「悪の枢軸」と一緒に写った写真が出回るまずい、とか)会わないことにしようという話も飛び交うくらいで。。。
ちなみに昔の首相は、大統領じゃなく首相なので、ジャマイエルじゃなくスンニ派の某家です。

konpe | URL | 2008-05-24(Sat)11:26 [編集]


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