konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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因縁の地へ

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いかにも旧共産圏な様式の建物。

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やたら広い道路と、普通どこの国でもみかけるはずの外資系(テレコムとか、銀行とか、家電の広告とか)の影が「いっさい」 見当たらないのがここの特徴。

「NEW BORN」!! さて、どこでしょう??

はい、コソボですね。

行きたくてなかなか行けないうちに先月独立を果たしたが、ようやく機会に恵まれた。独立後も問題山積で、 再来月のセルビアの選挙如何では事態が逆流、ということも充分あるのだけど、差し当たり人々は独立に沸いていて、 大変な仕事に当たる立場の人達もつとめて楽観的に振舞っているように見える。コソボの前にセルビアのベオグラードにも2日程滞在したが、 こちらは対照的に、民族の聖地を失って沈んでいる。

今回の訪問はケネディスクールのコソボ人、アルバニア人、セルビア人、その他関係者がかなり頑張って実現した企画。春休みの1週間に、 緊迫するセルビアとコソボ両国首脳と関係者一同に総インタビューして、帰ってきてからなにかしらアクションを起こすことになっている。 バルカン紛争、地域安全保障、国連/NATO介入、ポストコンフリクトの国家建設、経済開発、人権問題、 みたいなトピックに興味のある人向けで、観光要素一切無し、毎日5-6件のミーティング (移動と食事と睡眠時間以外はほぼ常に誰かと会っている)という強行軍。130人の希望者から絞られた15人が参加。

両国の大統領や首相、過激派から穏健派まで政党代表、経済相や教育相、メディアや国際市民団体、基金、政策シンクタンク。 国連コソボ暫定行政支援団、アメリカ大使、EU駐在ミッション、世銀現地事務所、国家地位交渉チーム、等々。 会って話して質問して議論しまくる毎日で、嵐のような情報量。

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(コソボのファトゥミル・セイディウ大統領)

ある人は「バルカンは機能不全の家族みたいなもの」といっていた。どこの誰それが暴力的だからとか、 あの時こんな戦争があったお陰でみたいな、白黒はっきりする単純な話では到底ない。 コソボは国連安保理で万年不一致のまま異常なプロセスで独立に至り、ロシアをはじめ国内に独立運動の火種を抱えた国々と、 テロや組織的越境犯罪の根底にある貧困/人権抑圧を根絶したい(イスラム圏に市場経済の成功碑を建てたい) アメリカが国家承認を巡って正面からぶつかる。ジェノサイドに遭ったコソボ人と、 民族の聖地を占拠されたセルビアはお互いがお互いの犠牲者だが、前向き要素のないセルビアのほうが屈折度合いがずっと高い。 セルビアの副大統領は「(対話をはじめる素振りを見せただけで)即座に殺される立場」と悲痛な顔。各種国際機関、 各ミッションの任務も任期も期待成果も思惑も、宙に浮いたりぶつかったりしながら皆が不確実性と戦っている。

自分にとっては仕事観と世界観の曲がり角(?)になった因縁の地がバルカンで、 この地域にもこの地域に代表される各種課題にもそれなりに思い入れがある。2年前にマケドニアから遠巻きに見ていたつもりで、 じつは全然分かっていなかった複雑怪奇な事情が、あれから学んできたことを総動員してちょっとは統合的に、 かつ建設的に考えられるようになった。(とはいえ、ちゃんと書けるようになるまではまだ時間がかかりそう。どうなってるか興味のある方は、 空爆の頃の背景記事/万人向け、とか、 最新情勢/大人向け、 あたりをどうぞ)

明日は、因縁の核心たるミトロヴィツァまで足を延ばします。

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