konpe's 夜の仕事記

民間セクター開発、BoP、Clean Tech

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孤独実験

ボストンに帰り、一息つく間もなく授業開始。今期はオフィシャルにはMITの学生ということになっていて、 授業はMITスローンで5科目、ケネディスクールではCA(コース・アシスタント、いわゆるTAをKSGではこう呼ぶ。 教える側として教授のサポート役にまわる)を1科目。CAをやるRonald Heifetz教授のリーダシップの授業をはじめ、 これまで2年間の学びの総括ともいえる科目が揃っていて、どれも楽しみ。

と、思いながら1週間目を終えてみて気付いたこと・・・なんか、寂しいのである。

? MITでは、2年間一緒にすごした同期が卒業してしまってもういない。。。見知った顔が格段に少なくなったキャンパスは、 なんだかこれまでと全然違った印象。いっこ下の学年は日本人プラスすこしくらいしか知らないし。たまに、一緒にdual degreeをやっている居残り組と会うと、お互いの気持ちがよくわかってやたら固い抱擁を交わしてしまう。

? KSGでは唯一の活動がリーダーシップのCA。これは、詳細は落ち着いてきたらじっくり書くけれど、いろんな意味でタフな仕事で、 受講している学生とは例え友達でも一定の距離を置くべし、ということになっている(そうしないと精神的にも、 もしかしたら物理的にもダメージを被る危険があるとされる・・・、まあ、元臨床精神分析医が教える授業なので)。 まだ本格的に始まっていないものの、夏のSTeLA経験から、部分的にその寂しさの想像がついたりもする。

? 自分の職業的・学問的興味が、雑多な体験と考察を経てだいぶマニアックな方面に先鋭化し、 よほど共通項がある人か抽象思考がすきな人とでないと共感できなくなってしまったことに気が付く。

新入生にお勧めの科目を聞かれても、よほど食いつきがよい場合を除いては想いを込めた説明を踏みとどまり、 表層的でありきたりの理由だけ答えてしまうときの寂しさ。・・・たとえば今期のMITでの一押しのシステムダイナミクスという科目は、 「これまで自分にとって一番インパクトが大きかったHeifetzのリーダーシップ論から派生して、 彼がしばしば参照するMITのSengeの学習理論、GSEのKeganの発達心理学、Myersのテキストを使った社会心理学も取り、 ArgyrisとかSchonまで遡り、(学びを自分なりに咀嚼してSTeLAなるプログラムで実験した上に) この人達の多くが出発点にしているsocial system dynamicsに先鞭をつけたForresterのシステム思考にようやく辿り着いたのだ」、 みたいな興奮を共有する相手はそうそう見付からなかったり。

ほとんどのSloan生にとってシステムダイナミクスって、組織とかリーダーシップなんかとはかけ離れた、 another定量系科目なんだよなあ、勿体無い・・・、とか一人で思ってしまう、おこがましいながらも寂しい気持ち。とはいえ、 なんちゃっての興味で読み込んでるだけで、自分だけの領域で本業で研究してる人の孤独感とはきっと比べようもないのだろうけれど、 汎用スキルを浅く広くカバーするMBA的世界観からはだいぶ遊離しちゃった感あり。

とはいえ、1)国際機構とか開放マクロとか開発系、2)戦略・イノベーション・アントレ喚起系、 3)組織論とか社会学とか人間能力動員系、と、気が付いてみたら面白い、かつ有りそうでなかなか無い3本柱の組み合わせに収束していたし、 それに沿った職業的興味もそれなりにハッキリ浮かび上がってきた。でもまだ、やりたいことを凝縮して表現できる言葉は見つからず、 よほど志が近い人以外にはうまく伝えられないこのもどかしさ。

・・・

2年間、さんざん興味を拡散させ、あっちこっち顔を出して知り合いも広がり、活動メニューも充実する一方だったけれど、 あと1年で興味も活動も収束させて、卒業直後から世間に鋭く切り込む体勢にもっていきたいところ。 ここは寂しさを紛らわす野放図な社交に走らず、少数の深く共感できる友人を大切にする時期なのだろうか。むしろ、 孤独と向き合って自分の中から何かもっとしっかりしたものを見出すべきなのかも。夏にもらったいろんな助言の中で、「卒業したら、 もうSoul Searchなんて言ってられる歳ではないでしょう」という一言が心に残ったので、今これを済ませておかないと、 という思いもある。

学生のよいところは自分を題材にいくらでも実験ができること。いろんな条件が重なった今は孤独実験の好機だということにしてしまおう・ ・かなぁ。やや優柔不断気味ながら、背中に一押しを求めて探した今日の標語が以下。自分はどのステージまでいくのかな。

 


 

孤独は知恵の最善の母である(M.シュティルナー)

意志もまた、ひとつの孤独である(カミュ)

孤独はよいものです。自分自身と平和の中に生き、何かなすべきしっかりしたことがあれば(ゲーテ)


孤独はいいものだという事を我々は認めざるを得ない。 けれどもまた孤独はいいものだと話しあうことのできる相手を持つことはひとつの喜びである(バルザック)

孤独な人間は、たまたま出会った者に、すぐ握手を求めるようになる(ニーチェ)

社会の偉大な長所は、人に孤独を感謝させることだ(シャルル・シンコレ)


おれだって淋しさは知っている。だがお前みたいにメソメソしたりしない(ゴーギャン)

孤独の境地において持っている孤独を、群集の中にあってもまもっている人こそ至高の人である(エマーソン)

神は人間を創造し、そのうえ、人間が孤独であるのを見て、その孤独感をいっそうよく感じさせるために、かれに伴侶を与える (ヴァレリー)

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コメント


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最後のバレリーの言葉はよくわからんけど、深そうですね。
それとも、これはkonpe風おちですか?

こっちゃん | URL | 2007-09-11(Tue)02:35 [編集]


こっちゃん、しぶいところにつっこみ入れますな。。
こ’

konpe | URL | 2007-09-11(Tue)23:38 [編集]


全くどうでもいいことなのですが。外タレのセイン・カミュの大叔父が、かのアルベール・カミュらしいですよ。
最近、「異邦人」を読みました。彼の哲学を理解するにはまだまだ力不足でしたが、あれほど強烈な読後感を与える小説はなかなかないと思います。

おの | URL | 2007-09-12(Wed)12:45 [編集]


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